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弊社が開発を目指す”FREE”のアンケートにご協力ください。
上記画像をクリックするとグーグルフォームのアンケートページが展開します。所要時間は6分程度です。ぜひ、皆さまのご意見をお聞かせください。

FREEについて

 皆さんは車椅子に対して「なぜ、汚れやすいタイヤの近くを手で漕ぐのだろう?」とか、「そもそも漕ぎにくい」、「長時間座ると腰が痛くなる」など、漠然とした疑問を感じたことはありませんか? もしかするとその答えが、ここにあるかもしれません。

 なぜなら、常識にとらわれることなく、車椅子の構造がどうあるべきかを研究し続け、その結果考案されたものが、 “ FREE ” だからです。

●名前に関して

FREEとは、有限会社ハーティー・メッセージが開発を目指す車椅子試作機の名称です。名前には『今までのUnfree(不自由)な車椅子からの脱却』という意味が込められています。従来型の車椅子は、衛生面への対応が十分ではなく、また、構造上、不良姿勢や腰痛の発生を招くことがありました。その他にも、スポークでの挟み込みの事故や、手で触れて操作するフットサポート、固いブレーキ操作などがありました。タイヤへの接触からファッション(服装)にも制限がありました。新しい車椅子の開発目的は、これらの制約から解放(FREE)です。

●従来型車椅子の衛生環境

下図は、北米リハビリテーション工学協会が新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、2020年に発表したレポートです(Peter Axelson : ATTENTION Wheelchair and Assistive Technology Users PRECAUTIONS for COVID 19. beneficial designs, 2020)。ここでは、車椅子ユーザーが一般人より感染リスクが高くなる可能性が述べられています。一般人の場合は、非接触アイテムのドアオープナーや非接触のディスプレイ、エレベーターボタンなどが開発されましたが、車椅子の構造は変わりませんでした。

北米リハ工.png

​●従来型車椅子の座位姿勢

車椅子が長年に渡り内包してきた課題として、サイド支柱の布張りバックレストによる骨盤の後傾問題があります。骨盤が後傾すること(腰が猫背のように丸くなる状態)によって椎間板圧の上昇、腰痛が発生します(下図:B. J. G. Andersson, R O rtengren, A. Nachemson and G. Elfstrom : LUMBER DISC PRESSURE AND MYOELECTRIC BACK MUSCLE ACTIVITY DURING SITTING, Scand J Rehab Med6 (1974)104-114.)。
オフィスチェアでは、人間工学やエルゴノミクスとよばれる学問を応用した改良が成されていますが、車椅子では構造上、対応には限界があるとされていました。

椎間板圧.png

​●FREEの7つの特徴(新たな構造は知財対応済です)

1.タイヤとセパレートしたハンドリムによる衛生面の向上
 ➡タイヤと、漕ぐ部分のハンドリムを分けたことで、手や裾がタイヤに触れることがなくなり、衛生面が向上します。また、衛生面や泥汚れなどにより、今まで我慢するしかなかったファッション(服装)にも可能性を広げます。さらに、ハンドリムは操作しやすい前方の位置に設置することができ、肩を後ろにまげて漕ぐ動作が軽減されます。

2.スポークレスハンドリムによる挟み込みなどの事故の防止
 ➡ハンドリムを特殊な構造とすることで、スポークをなくしました。このことにより、挟み込みなどの事故を防ぎ、また、ハンドリムの内側スペースを有効利用できます。

3.センター支柱バックレストによるランバーサポート機能
 ➡新技術を用いることで、センター支柱による背もたれが設置可能となります(模型での動作確認済)。これにより、オフィスチェアーに採用されるランバーサポート(背骨のカーブに沿った形状の背もたれ:下図青線)が可能となり、長年の車椅子の課題であった不良姿勢や腰痛の発生を減らすことができます。座面は従来の車椅子同様に折り畳み可能です。

4.スマートフットレストによる自立・衛生面の向上、介助負担軽減
 ➡足置きには折りたたみ式のスマートフットレストを設置します。これにより、足だけで、わずかな力で開閉操作が可能となります。スマートフットレストはすでに商品化され、車椅子ユーザーの自立を支援し、衛生面を向上させ、介護負担を軽減することが証明されているものです(詳細は こちら  を参照ください)。

5.ギア比の設定による駆動時の易操作性
 ➡ハンドリムとタイヤは、ベルトで両方のギアと連結して駆動します。このギアの大きさの比率を変えることで、従来の車椅子より省力で駆動・操作が可能となります。

6.ギア・ブレーキによる従来ブレーキのオン・オフ困難解消
 ➡ハンドリム側のギアをロックするブレーキ機構を採用することで、従来型の車椅子にみられたブレーキ操作困難が解消され、より省力でブレーキのオン・オフが可能となります。

7.ハンドリム跳ね上げ機構によるサイド・トランスファー可能
 ➡ハンドリムを跳ね上げ式とすることで、いざり動作での横移乗ができるようになります。ノーリフトケア(抱え上げない、持ち上げないケア)の実践が可能です。

FREEは2024年現在、知財の手続きを終え、設計の前段階にあります。資金確保ができしだい、開発に移行いたします。

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